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株式会社光徳

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施工事例 -works
~ 02 竹と光の京町家 ~
古家の隠れた魅力を再発見し、
手を加えることで新たな価値を創造する。
わたしたちが手掛けた事例です。

境界の町家 施工事例

02 竹と光の京町家
京都市東山区

#リノベーション#セカンドハウス#和モダン

竹が風を受けてしなやかに揺れるように、優しい光が差し込むように。

清水焼の窯元が点在し、新旧が入り混じる閑静な東山の丘の上の京町家。
オーナー様からは宿に泊まった気分になれる住宅として注文を受けました。
また、光の入る明るいお家にしたいというご希望で採光を綿密に計算して設計しました。

一階の出格子に、二階の欄干(らんかん)。窓に千本格子をあしらい京町家らしい外観をそのままに、雰囲気を壊さないように室外機には格子のカバーを取り付けています。庇の上には魔よけの守り神の鍾馗(しょうき)さんが鎮座しています。

玄関は飾りたてず、外と内の間の切り替えの空間としておくゆかしさのあるシンプルなデザインにしました。

続くリビングはオーナー様のこだわりをつめこんだ上質な和の空間に。坪庭まで視界が抜け直線で組み合わされた木材がシャープでスタイリッシュな空間を演出します。

象牙色のやわらかい質感のタイルを巡らせ、シャワーや蛇口には黒いマットな質感のものを選びました。

タイルはインテリア関係のお仕事をされているオーナー様が直々に選んでくださった品を使用。タイルを引き立てる造作のキッチンと収納のご提案を致しました。

天井を高くとり、町家従来のせま苦しさを緩和しました。美しい和のリビングに二階へ上がるだけ・デッドスペースに収納があるだけという機能だけの階段ではもったいないので、流れるような線で空間のデザインの一つであるかのように意識して設計しています。

光を1階にも届けるため、トップライトを2つ設置。1階と2階を光でゆるくつなぎます。

2階の北側和室は、こじんまりとしながらも、季節のものや掛け軸をかざることのできる床の間を設置。やわらかい光をとどける四角が印象的な照明はオーナー様のチョイスによるものでセンスが光ります。

枕もとになる壁には風に竹が揺れる趣のある和紙を壁紙として使用。ウォールライトにも竹をあしらい、涼やかでやわらかい癒しの空間に。また光をとじこめた壁からは和紙をとおして柔らかな光が室内に届きます。竹林のスキマから太陽の光がさらさらと降りてくるように、穏やかに眠りにつける空間を意識しました。

Photos
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内装写真

Data
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建物の詳細

2023/05/10 竣工
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間取り : 2LDK
延床面積 : 約78.15㎡ (約23.64坪)

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